人見知り司法試験合格者 読解くん(ヨミトくん)のアウトプット

カテゴリ: 心理学

 

【目次】

1.なぜ人はソーシャルゲームにハマってしまうのか?

2.プレイしただけ「保有物」が増える

3.自分の努力には価値を感じやすい

4.質より量によって、好きになる

5.人も、もう進むしかないと感じてしまう

6.「やっていなかったら」から逃げる

7.未知を恐れる

8.沼にハマった時の対処法



1.なぜ人はソーシャルゲームにハマってしまうのか?

 

ソーシャルゲームは、スマホの普及が進んだ2010年頃から利用者が急増し、2018年時点で日本人の4割がソーシャルゲームを楽しむレベルにまで定着しました。

 

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1日にソーシャルゲームをプレイする時間は1回7分を平均5回、合計35分間だそうです。

一般的なサラリーマンが自由に使える時間は1日8時間程度に限られます。

 

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今はこの可処分時間をゲームのみでなく、SNS利用、動画の視聴などで取り合っている状態です。

そのためソーシャルゲームは、1回の所要時間を短くして、隙間時間にプレイできるようにしてあります。

 

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社会学者ロジェ・カイヨワは、ゲームは以下の4つの要素の組み合わせでできていると主張しています。

 

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そして、ソーシャルゲームの魅力について、「社会関係の中で、自身が介入でき、それによる高度なフィードバックがあるエンターテインメント」といわれることがあります。

 

ロジェ・カイヨワの4項目に従えば、ソーシャルゲームでは以下4つのフィードバックが得られると言えます。

 

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2.プレイしただけ「保有物」が増える

 

さらにソーシャルゲームならではの様々なフィードバックがあります。

 

キャラクターの成長、参加チームの勝利、ゲーム上のステージや地位、自分が身につけたプレイのテクニックです。

これらはすべてが自分にとって大切な「保有物」となります。

こういった「保有物を手放したくないと思う意識」がソーシャルゲームにハマる第一の理由です。

 

人は何かを保有した時に、それに高い価値を感じて手放したくないと感じます。

この心理現象を、行動経済学では「保有効果」と呼びます。

 

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この法則を検証するために、ダニエル・カーネマンは以下のような「マグカップの実験」を行いました。

 

まず実験参加者の学生をABの2グループに分け、Aに大学のロゴマーク入りマグカップをプレゼントします。

その後、すぐ、Aグループに「いくらなら、Bグループにマグカップを売るか?」と尋ね、Bグループには「いくらなら、Aグループからマグカップを買うか?」と尋ねました。

 

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通常のマグカップは6ドルで販売している物でしたが、結果の平均はAグループ:7.12ドルで売る」Bグループ:2.87ドルで買う」というものでした。

 

保有者は、これを手に入れていない人の評価と比べて、2倍以上高い価値をつけました。

同じものならば、すでに持っていても、そうでなくても価値は同じ価値だと考えるハズです。

 

この「保有効果」と関連が強いのが「損失回避」です。

人は、得のようなプラスの刺激よりも、損をするなどマイナスの刺激に対して敏感に反応し、無意識に損失を避けようとします。

 

保有効果は、損失回避によって生まれる心理的バイアスとも考えられます。

自分の持ち物を失うことを人間の脳は損失ととらえます。

そして、失った時の大きな不満や悲しみを避けようとします。

これが、保有するモノの価値を極端に高く感じることにつながります。

 

保有効果は形のある物体だけではなく、地位、利権、権力など無形のモノにも働きます。

例えば、高い地位にある人がそれを失うまいと必死になる時、周りの人は「なぜ、それほどまでに地位にこだわるのか?」と冷静に見るでしょう。

ところが、本人は自分の地位による保有効果に囚われているのです。

 

また保有効果は、「自分のものにした」ことで生まれます。

ただ手元にあるだけでは、保有効果は生まれません

 

3.自分の努力には価値を感じやすい

 

フィードバックによる保有効果に次いで2番目にハマる理由は、「自分が関与する対象を高く評価する気持ち」です。

 

自分が作った物は、たとえ同じ物が店に売っているとしても、その販売価格より高い価値を感じます。

しかし、本人以外には違いが分からないかもしれません。

このように、人間は、自分が努力して犠牲を払った結果や、達成した目標を高く評価したくなるものなのです。

 

デューク大学のダン・アリエリー教授は、この心理を「IKEA効果」と呼びました。

 

スウェーデン発祥で世界最大の家具量販店「IKEA」の家具は、部品がバラバラになった状態で販売されています。

購入したら、自分で組み立てなければなりません。

完成に手間をかけるこのプロセスを経ると、家具に対する愛着が生まれ、高い価値を感じるのです。

 

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ハーバードビジネススクールとデューク大学では、これを検証する実験を行いました。

実験参加者は、折り紙でツルカエルを作ります。

次に、自分や他の参加者が作った折り紙に値段をつけます。

そして、自分と他の参加者の折り紙との間にどれほどの価値の差が生まれるのかを測定しました。

 

参加者たちは自分が作った折り紙に20セント(約20円)以上の価格をつけました。

一方、他の参加者が作った折り紙には5セント(約5円)ほどの価格しかつけませんでした。

さらに、折り紙の専門家が負った折り紙についても入札を行ったところ、参加者は自分が折った折り紙と同じ程度の価格をつけました。

 

つまり、参加者らは自分が折った折り紙を、専門家によるものと同じくらい高い価値があると考えたのです。

 

自分が作ったものや、努力して生んだものに愛着を感じるIKEA効果によるものです。

 

かの有名な発明家トーマス・エジソンでさえ、IKEA効果のバイアスから逃れられなかったと言われています。

 

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1900年代の後半、エジソンは直流電気を発明しました。

その後にセルビアからエジソンの電灯会社に入社してきたニコラ・ステラが交流電気を発明します。

 

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エジソンはこの発明を否定し、交流電気の危険性を広めるなどにより、自らの発明が優位であることにこだわったのです。

これは、IKEA効果による影響だと考えられます。

 

現在では、エジソンが愛着を持った直流電気ではなく、交流電気が主流となっています。

 

 

この他にも、IKEA効果が現実に影響を及ぼした事例があります。

1980年代の米国で「ホットケーキミックス」が、IKEA効果によって売上げを大きく伸ばしたのです。

 

 

発売当初のホットケーキミックスは、粉に水を混ぜて焼くだけで簡単に作れる商品でしたがあまり売れませんでした。

ある時、この商品から卵と牛乳の成分を抜き、購入者が自分で卵と牛乳を加えて作るように変えました。

すると売行きが大きく伸びたのです。

 

ユーザーの手間を省くのではなく、むしろ手間をかけさせることで、手作りの楽しみや自分で作った満足感を与えることができたためです。

これもまた、IKEA効果の影響です。

 

4.質より量によって、好きになる

 

ソーシャルゲームにハマる3番目の理由は「何度も見るものを好きになる心理」です。

 

繰り返しプレイすれば、その画面を何度も見ることになります。

 

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これによって「ザイアンス効果」の影響を受けることになります。

 

これは心理学者ロバート・ザイアンスの研究から生まれたもので、「単純接触効果」とも呼ばれています。

 

「ある対象への単なる接触の繰り返しによって、その対象への好意度が高まる効果」です。

これは特別に好まれるべき対象にのみ起きるわけではありません。

度合いの差はあれ、ただ見続けるだけで、どんなものでも好きになっていくのです

 

ザイアンスは、以下のような実験によりこの効果を検証しました。

 

特に意味の無い単語(単語)」「中国語の漢字のようなシンボル(漢字)」をランダムに異なる回数(1回~25回)提示します。

そして提示する回数によって、それぞれの単語や漢字に対する好感度がどのように変化するか測定しました。

その結果、提示回数が増えるほどに好意度が増加することが証明されました

 

ザイアンスは単語や漢字のみでなく、顔写真などでも実験を行いました。

 

後には多くの学者が、無意味なつづりの単語、意味のある文字、音、絵、写真、無意味な図形、匂い、味覚など様々な刺激を用いて実験を行いました。

これらすべてにおいてザイアンス効果が働くことが確かめられています。

 

これは、例えば、テレビCMでも活用されており、何回も同じCMを見せることで好感度を上げるのです。

 

ソーシャルゲームのプレイヤーも、プレイする時間中、スタートページ、様々なシーン、登場人物やキャラクターなど映像を繰り返し見続けます。

そしてザイアンス効果の影響を受けます。

少しずつ、自分がプレイしているゲームに対する好意や愛着が高まっていくのです。

 

5.人も、もう進むしかないと感じてしまう

 

ソーシャルゲームにハマる4番目の理由は、「費やしたことがもったいなくてやめられない心理」です。

ソーシャルゲームを長く続けると、プレイしてきた時間、労力やお金を使います。

 

これらは、他の有意義なことに使えていたかもしれません。

 

これらソーシャルゲームで費やした時間、金、労力など、失った「コスト」は戻ってきません。

しかし、これらを無駄にしたくないという意識が働きます。

これを「サンクコスト効果」と言います。

サンクコストとは、回収が不可能になった投資費用です。

 

多くの人はサンクコストに引きずられて正しい判断ができません。

サンクコストが無駄になるのが嫌で、後には引けないと感じます。

結果的にはさらに損が広がってしまいます。

 

この法則に関しては、現実社会で実際に起こった事例があります。

 

世界初の超音速旅客機「コンコルド」の英仏共同開発プロジェクトです。

 

この飛行機は、デザインの美しさ、群を抜いたスピードなどによって100機を超える注文が入るほど人気でした。

 

しかし、プロジェクトは難航し、開発を続けても利益を回収できないどころか、「今すぐプロジェクトを中止して、購入予定企業に違約金と賠償金を支払ったほうがはるかに安く済む」ほどの大赤字であることが発覚しました。

それにもかかわらず、プロジェクトは進み続けました。

 

その理由は「サンクコスト効果」です。

それまで投資した予算や時間、労力などがすべて、水の泡となってしまうのが嫌だったのです。

プロジェクトを止めることができず、大赤字を生む結果となりました。

4000億円の開発費に対して、数兆円の赤字だったと言われています

 

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サンクコスト効果は、大きなプロジェクトにおいてのみ表れるものではありません。

食べ放題の店で無理に食べてしまうのはサンクコスト効果の影響です。

 

6.「やっていなかったら」から逃げる

 

ソーシャルゲームにハマる5番目の理由は、「もしやっていなかったら、という仮定を避け続ける心理」です。

行動経済学には「機会費用の軽視」という法則があります。

機会費用とは、ある選択を行うことで失った(選ばなかった)ものの価値や、もし選択していたら得ていたはずの利益のことです。

ある選択をする時、必ず選ばれなかった選択肢があります。

行動経済学では、こうした機会費用を軽視されがちだということが証明されています。

 

ソーシャルゲームの場合でも、ゲームに費やした時間でできたはずの他の事柄は、価値がないものとしてスルーされてしまうのです。

これはソーシャルゲームに費やした時間、お金、労力などのサンクコストを、いつまでも気にするのとまったく逆の状態です。

こうして機会費用が軽視された結果、「もしソーシャルゲームをしていなければ」と反省することもなく、ひたすらやり続けることになるのです。

 

7.未知を恐れる

 

それに加えて「現状維持バイアス」の影響により、現状を変えるのは簡単ではありません。

 

これは未知なもの、未体験のものを受け入れず、現状のままでいたいとする心理的バイアスです。

変化を起こせば必ずリスクが伴いますが、現状を続ければ、未知のリスクにさらされることはありません。

こういった状況では、損失回避の心理が働きます。

変化による損失を避けようとして、現状を維持するのです。

 

この法則は、日常的な行動にも影響します。

お気に入りのファッションブランドを買い続けること、「行きつけ」の飲食店に通うことも、現状維持バイアスです。

現状を変えたくないという心理が働いているのです。

 

この現状維持バイアスが、機会費用の軽視と結びつくと、ソーシャルゲームにハマります。

ソーシャルゲームのプレイを繰り返し、他の有意義なことに時間を割く発想がなくなります。

そして、プレイし続ける現状を維持しようとします。

 

8.沼にハマった時の対処法

 

なぜ人がソーシャルゲームにハマるか、その理由は一つではなく、複合的にからみあって心理的影響を及ぼしています。

意に反してハマってしまわないための対策があります。

心理学者のトム・スタッフォードが主張している「保有効果への対処法」です。

自分が保有しているものに関して「もし今、これを所有していないとしたら、手に入れるためにいくら支払うだろうか」と自分に問いかけるのです。

これにより、偏らない目で行動を選択できます。

 

「剣道部」と「コンドーム」って似てるなーとか、「西日暮里」と「まりもっこり」って似てるなーと思っていた今日この頃、秋の訪れを感じているヨミトです。


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「法は家庭に入らず」という言葉が法律の世界にはあるのですが、DVや虐待など、さすがに見過ごせない事態が、過去から現在に渡って、無くなることなく発生してしまっています。

 

このようなDV行為は、なぜ発生してしまうのでしょうか。

 

【目次】

1.DV男が見せるハロー効果としての優しさ

2.危機感を抱くべき「共依存」

 

1.DV男が見せるハロー効果としての優しさ

 

家庭内暴力を意味する「DV」という言葉は、今でこそ、誰でも知っている言葉となっていますが、広く浸透するようになったきっかけは、2001年に施行されたDV防止法だと思います。

 

ただ、もちろん、昔から家庭内暴力は存在していたと思います。むしろ、昔の方が、結婚して初めて相手のことを知る、ということが多かったのではないでしょうか。

昔は見合い結婚が多かったですからね。

 
お見合い

それに、女性が自立して生活を送れるような社会になっていますが、昔は、女性が一人で生きていくには、難しい状況だったため、夫のDVが発生する状況であったとしても、すぐに環境を変えるのはハードルが高く、我慢するしかなかったでしょうね。

 

現在は、このような状況が変わって、恋愛結婚や、自立する力がある女性が増えてきているので、パートナーがDV男と分かったら、すぐに距離をおいたり、逃げたりすることができそうです。

でも、実際はそうではありません。

 

「本当はいい人なの。不器用なだけ」

 

「私がいないとダメだから」

 
ダメ男ホイホイ


このように、暴力の後にパートナーが見せる「優しさ」に触れ、決断ができないのです。

 

結局、暴力、優しさからの、許し、というスパイラルができてしまうのです。

 

これは、ハロー効果に似ています。

ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことです。

滅多にない優しさに触れると、普段の暴力的な部分に対する評価がゆがんでしまうのです。

 

このようなDVには、一定のサイクルがあります。

 

つまり、

 

蓄積期(準備期間:満たされないことに対してストレスを溜めている期間)

爆発期(ストレスの限界が来ると突然に暴力を振るい始める)

ハネムーン期(安定期:ストレスが発散された状態)

 

が繰り返されるのです。

 

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2.危機感を抱くべき「共依存」

 

しかも、DVの要因は、被害者側にもあることがあります(もちろん、責任は、100パー、暴力を振るう方ですが)。

 

それは、「共依存」です。

ハンターハンターにも出てきましたね、「欲望の共依存 ガス生命体アイ」

 

DVは、「共依存」の典型例といえます。

 

暴力を振るう側は、暴力の対象として、

暴力を振るわれる側は、「自分が必要とされている」と実感できることから、

 

お互いに依存するのです。

 

DVを行う男には、一定の特徴があるようです。

 

それは、男らしさを強調するために、自分の有能さをアピールしたり、見栄を張ったり、他人の欠点を指摘したりする人です。

DV男は、同時にモラハラ気質もありそうです。

 

他方で、社会的地位が高いことも、DVをする人の特徴としてあるようです。

自分の地位が高いことから、自分に反抗しない相手を選び、暴力を振るったりするのです。

そして、恋人や配偶者が、その標的となってしまうのです。

 

そして、DV男の標的となる女性は、社会性が低かったり、依存的であったり、強い劣等感を持っている人が多いようです。

だからこそ、暴力を振るわれても反抗することができず、逆に自分の思考を変え、「必要とされている」と誤った合理化をしてしまうのです。

 

そのため、一度、このような関係になると、自分の力では、抜け出すことが困難といえます。

自分から周りにSOSを発することもできなくなるでしょう。

 

周囲の人間が、客観的な立場から説得したり、専門機関に問い合わせることが、状況を打開するためには、最善の方法でしょう。

 

なかなか気温が下がらない、熱気ムンムンの日本からお届けしております。

毎度おなじみヨミトです。

 

コロナの影響でリモートワークが浸透したとはいえ、まだまだ電車通勤をしている方は多いと思います。

 

科学技術が発展すれば、いずれは、移動という概念がなくなるとかなんとか。

 

そうすれば、きっとみんな楽になれるんだろうなー。

 

困る人も出てくるかもしれないけど、大方は、みんな幸せになれるんでしょう。

 

始めて、テレビは電話が出来たときのように。

 

【目次】

 1.まん延する犯罪に対する慣れ 

 2.自分を納得させるための合理化 

 3.名ばかりのホモサピエンス(賢い人) 

 4.男性にも及ぶ、痴漢の刃 

 5.雑感 

 

1.まん延する犯罪に対する慣れ

 

通勤通学などで満員電車を利用した経験のある女性に、痴漢に遭ったことがあるかと尋ねると、多くの人がイエスと答えるのではないでしょうか。

 

高須院長になるのではないしょうか。

 

実際、痴漢は都市部で多く発生しています。

 

地方だと、満員電車って、比較的少なそうですよね。

そう考えると、満員電車を解消するのも、痴漢撲滅の一つの手段ですね。

 

日本では、それほど執拗・悪質でない接触なら大した違法行為ではないと考えているのです。

 

いや、犯罪だから。

もっといえば、相手が女性だろうが、男性だろうが、犯罪になりえますからね。

 

これが、欧米なら、大変失礼な行為として嫌悪されます。

 

欧米並みに声を上げていきましょう。

WHY?! JAPANESE PEOPIE!!」ですよ。

 

しかし、痴漢とは性的な言動や卑猥な行為などの性的な嫌がらせをすることで、れっきとした犯罪なのです。

 

ゴリゴリの犯罪です。

 

それなのに、加害者には強姦や強制わいせつ程度の罪悪感がないのが普通です。

 

一回、どれぐらい不快な行為なのか、味合わせてやりたいですね。

 

2.自分を納得させるための合理化

 

罪悪感が欠如する理由としては、犯行が乗り物の中が満員状態という特殊な状況で行われることから、「肌が触れ合うほど混雑した状態が悪い」のであり、「そこへ乗り合わせた被害者が不運だったのだ」心理的な合理化が働くからです。

 

いや、触ろうと思って、触ったんでしょ。

近くに包丁あったら刺すんかい。

 

また、相手の女性がその場で抵抗したり、声を上げたりしないことから、それほど嫌がっていないと勝手に考えてしまう筋もあります。

 

勝手に触られて嫌じゃないんなら、何を嫌がるんだよ。

 

これも一種の「合理化」です。

 

「合理化」って言葉を使ってほしくないですね。

合理化に失礼。

 

合理化とは防衛機制の一つで、都合のよい、もっともらしい理由をつけて自分を納得させることをいいます。

 

結局は、自分は悪くないと思いたいんですよ。

 

3.名ばかりのホモサピエンス(賢い人)

 

痴漢を行う者の職業や年齢はさまざまです。

 

ある程度、限定されていれば、何かしらの対策を打てるんですが・・・

 

しばしば、公務員やマスコミ関係者などが逮捕されて世間を驚かせることもあります。

 

結局、職業と性癖は関係ないんですよ。

 

また、既婚男性も少なくありません。

 

一般に痴漢を行う者は、日ごろの緊張を解消しようとして痴漢行為に走ると思われます。

 

走るな、走るな。

皇居を走れ。

 

しかし、その行為の根底には、やはり性欲が刺激されたことがあるはずです。

 

それを、抑えるのが、ホモサピエンスじゃないのか。

ホモサピエンスって賢い人って意味だぞ。

 

痴漢の被害者は、泣き寝入りとなることがほとんどです。

 

痴漢は親告罪のため、被害者が訴えなければ犯罪になりません。

 

性犯罪の難しいところですよね。

本人に語らせるのは、あまりにも負担が大きい。

だからこその親告罪なのですが。

 

そのため、加害者は捕まらないだろうと楽観し、さらに痴漢行為を続けると考えられます。

 

完全に調子乗ってますな。

 

4.男性にも及ぶ、痴漢の刃

 

一方、痴漢で問題となるのが冤罪です。

 

これは、本当にかわいそう。

何もしてないんだから。

 

痴漢冤罪は、痴漢を疑われた人を被害者にし、警察や司法機関から不当な扱いを受けたり、会社をクビになったりなど、疑われた本人だけでなく、その家族をも不幸に突き落とします。

 

だからとて、冤罪を生む女性が悪いわけではありません。

全ては、本当に痴漢してる奴が、悪の根源です。

 

冤罪を増やさないためにも、痴漢が発生しにくい環境をまず整えるべきでしょう。

 

5.雑感

 

痴漢は死ねと。

 

満員電車がなくなれば、痴漢も、状況的にやりにくくなりますかね。

 

後は、女性と男性の車両を分けるとか。

 

同性同士でも、触ってくる人はいるかもしれませんが・・・。

 

今年も、日本人がノーベル賞を受賞しましたね。

真鍋淑郎さん、物理学賞受賞おめでとうございます。

 

地球規模の物質循環モデルを考案し、気候変動や地球温暖化の予測を可能にしたそうです。

 

勉強不足の極みなので、理解できる単語が少ないのですが、国民はみんなきっとこう思っているはずです。

 

「スゲー」って。

 

世の中には学問が沢山あるのに、ノーベル賞の対象になっているのは、結構限定されていますよね。

 

犯罪心理学も、突き詰めれば、実は奥が深い分野なのですが、ノーベル賞の対象になるのは、いつになるやら。

 

【目次】

 1.犯罪心理学の守備範囲 

 2.犯罪に対する第三者の心理対応 

 3. 自分の理論が最強という誤解 

 4.不可解を「納得」で処理 

 5.素人に左右される素人 

 6.雑感 


1.犯罪心理学の守備範囲

 

犯罪心理学は、「犯罪者の心理を解き明かす学問」ではありません。

 

犯罪者の心理はもちろんですが、犯罪によって被害を受ける人(犯罪被害者)や、裁判の過程やあり方、犯罪者の矯正や防止など、さまざまな研究対象が含まれています。

 

さらに、犯罪者でもない、被害者でもない、直接犯罪に関わっていはいない社会の人々の心理も関係してきます。

 

全然関係ない、家でテレビやネットを見ているだけの人の心理までも研究対象に含まれてしまう、犯罪心理学の守備力の広さはイチロー並ですね。

 

犯罪は、それだけ世の中に大きな影響を及ぼしているのです。

 

2.犯罪に対する第三者の心理対応

 

私たちは日々の生活を災害や犯罪のない平穏な日常を送ることを前提として過ごしています。

 

これは日本の誇りですね。

犯罪がないことが原則であり、犯罪は例外的な事態です。

 

だからこそ、多くの人を巻き込む大きな災害や重大犯罪が起きれば、人々は「自分が犯罪に遭うかもしれない」という不安を抱きます。

 

「かもしれない」生活になってしまうわけですね。

犯罪がなければ、心配ないさ~って、意気揚々と生活できるのに。

 

そして、その犯罪は一般の人々の想像を超えるものであればあるほど、どんな人がその犯罪を起こしたのか、また同じような犯罪が起こるのではないか、自分もそうした犯罪に巻き込まれる被害に遭うのではないか、などと心配になり、早く犯人を捕まえてほしい、原因や理由を究明してほしいなどの解決策を求めるようになります。

 

食い逃げとかだったら、金がなかったんだろうな~って予想することが容易なんですけどね。

神奈川県の障碍者福祉施設で、10数人が殺された事件とかは、「なぜ」、「どうして」、「怖い・・・」って感情が出てきますよね。

 

そうした、日常に予測できない異常な事態とは、一般的な基準や集団の約束事、つまり規範からは逸脱した事態と考えられます。

 

「人は殺してはいけない」、「他人の物を盗んではいけない」という、みんなが当然に理解していることに反して、人を殺したり、物を盗むことについて、普通は理解できないわけですね。

 

私たちが通常考えている規範から逸脱した行為が、犯罪となって現れるともいえるでしょう。

 

そして、異常事態を起こした人の行動や考え方は、一般人が考える規範から逸脱しているからこそ、人々には不可解なこととして捉えられます。

 

人々は、その事態が不可解だからこそ、不安を感じるのです。

 

自分が完全に把握していることってのは、何も怖くありません。

「はいはい、このパターンね」って感じで、余裕たっぷりなはずです。

 

また、なぜそうした事態になったのか、その理由を早く知らせてほしいと思います。

 

こうなったら、ネットで検索しまくりますよね。

何か詳細な情報はないかと、クリックしまくるわけです。

そして、フェイクニュースも出てきたりと・・・

 

人は、早く知って、明快な解決や答えを求めることで、不安を解消し、安心したいと思っているのです。

 

3. 自分の理論が最強という誤解

 

人々は、異常事態である犯罪に対して、説明を求めたがります。

 

不可解な状況や曖昧さに耐えられないからです。

 

意味不明な行動をする人って、興味深さもあり、さらに恐怖もあるから、「なぜか」という理由を早く獲得したいのです。

 

そして、自分自身も、事件に対して「愛情のない家庭に育ったんだな」とか、「エリート家庭だからこその犯罪だよ」などと、犯罪の原因について議論したりします。

 

こういうのは、メディアもよくやっていますよね。

当事者の周辺事情を調べて、あてになるのか分からない経験則で、当事者を過去にあったタイプに当てはめるわけです。

 

私たちは、心理学者や専門家でなくても、誰もが独自の理論を持っているといえます。

 

誰もが、事件や当事者について語ることができるのです。

きっと小学生にだって、一定の見解があるはずです。

 

こうした人間に関する人々の独自の理論は、近代科学が進んでいく過程で消えていった様々な迷信などとは違って、一層活発に語られます。

 

迷信は、科学が排除してくれるのに、個人の見解は排除することができないんですね。

ある意味、みんなが自分の意見を持つことはいいことだとは思いますが。

 

人は経験を積めば積むほど、そして、いろいろな専門家の解説などを見聞きすればするほど、何の根拠もない独自の理論を確立していき、語りたくなるのです。

 

語りたくなりますね~。

自分は、こんな大人になりたくはないなぁ、と思っていたはずですが、気づけば語っていますね。

 

このような理論を、「しろうと理論」と呼びます。

 

そのままやんけ。

 

4.不可解を「納得」で処理

 

「しろうと理論」は、どんな場所でも、どんなトピックについても、様々に語られますが、その多くは単純な因果関係から成り立っています。

 

物事を単純化した図式に当てはめ、それに当てはまらないものは排除してしまいます。

 

つまり、「しろうと理論」は複雑さを避けようとします。

 

ウケますね。

これが、素人の素人たる所以かもしれません。

複雑さは、誰しもが嫌なんです。

 

犯罪心理も、「これが原因だ。だからこうなる」と、決めつけることができれば、一応の納得(すっきり感)ができます。

 

そうなんです。

みんなが求めているのは、事件の真相ではなく、納得感なんです。

 

マスメディアの報道に対しても、単純な説明に納得してしまうのもそのためかもしれません。

 

また、自分の仮説には合わない事例は見て見ぬふりをするという特徴もあります。

 

もう、だんまりです。

ネット上での、論破合戦もこんな感じに見えます。

 

例えば、持論を覆すような事実や状況が出てきたとき、「それは例外的なケースだね」などとお茶を濁そうとするのではないでしょうか。

 

「あぁ、それはたまたま」

「一般的にはこうだから」

みたいな感じですね。

 

あくまで自分の論理は正しいと主張したいのです。

 

このような状況を選択的確証といいます。

 

5.素人に左右される素人

 

さらに、「しろうと理論」は、その人の経験に基づいた主観的な理論でもあります。

 

例えば、男性と女性とでも考え方は違うでしょうし、育った環境によっても、それぞれの理論は全く違ったものになるはずです。

 

結局は、その人の価値観に基づいているだけで、なんら客観性がないんですね。

 

だた、「しろうと理論」は、どうせ素人の言うことだから」と軽視することはできません。

 

たとえその理論が間違っていても、自信たっぷりに論じられれば、それに左右される人も多いでしょう。

 

自分を疑うことを知らない、自己肯定感の妖怪のような人ですね。

 

例えば、性犯罪の被害者に対して流布している「強姦神話」はその1つであり、被害者をさらに傷つけることになります。

 

こういうのって、最初に言い始めた人の罪は重いですよね。

その後、みんなが、言い始めちゃって、神話みたいになってしまって・・・。

 

また、犯罪者自身も「しろうと理論」を持っています。

 

その理論で自分自身を納得させ、犯行に及ぶこともあるのです。

 

正しい理解の重要性をひしひしと感じます。

 

6.雑感

 

正直、しろうと理論は、なくならないだろうし、防ぎようもないと思うんですよね。

 

それに、自分の見解を持つことは大事だと思います。

 

注意しなければいけないのは、ただの素人の、論理的ではない、穴だらけの理論を、漠然と信じないことです。

 

いつだって、エビデンス(証拠、根拠)を求めるような姿勢が要求されます。

 

岸田内閣が発足して、日本はどう変わるのか、結局、何も変わらないのか、変わっても実感がわかないのか、こっそり変えて、国民にバレないようにするのか、と考えながら、自分が総裁に選ばれなかったことに落ち込んでいるヨミトです。

 

小室圭さんが、日本に帰ってきてからは、ずっと、報道陣に追われているんでしょうねー。

 

母国に帰ってきたにもかかわらず、全く落ち着かないでしょう。

 

芸能人とかは、自分のことを誰も知らない海外でこそ、ゆっくり休んで癒されると聞きますが、世界的ハリウッドスターとかは、テレビがないようなジャングル奥地に行かないと、常にパパラッチにストーカーされるのかもしれません。

 

パパラッチは、きっとジャーナリスト精神みたいなことを言って、ストーキングするんでしょうけど、愛情がゆがんだ結果のストーカーは恐怖でしかありません。

 

【目次】

1.ストーカーはエロトマニア

2.ストーカーの精神と行動

3.成熟していない精神

4.雑感

 

1.ストーカーはエロトマニア

 

ストーカーは相手の行動を尾行して、その生活を監視したり、また無言電話を頻繁にかけたり、手紙やメールを大量に送るなどの迷惑行動を繰り返します。

 

明確に刑法に違反する、と言えれば、すぐに対応することができるんですが、ストーカーかどうかの判断ってまだまだ難しいところがあります。

だからこそ、どうすればいいのか分からず、恐怖が膨れ上がります。

 

相手に対して一方的に恋愛感情を頂き、相手も自分を好きであると信じて疑わないことをエロトマニア(被愛妄想)といいます。

 

だれが名付けたんですかね、エロトマニア。

ドイツのクレンボーさんが分析した精神状態らしいです。

エロトマニアさんじゃなくて良かった。

 

2.ストーカーの精神と行動

 

エロトマニア(被愛妄想)は、相手が拒否しても、かまわず行為を続けるだけでなく、拒否をも自分への行為と曲解して疑いません

 

拒否すら、自分への愛と感じてしまうって、見方によっちゃ、最強ですね。

普通は嫌われるのが怖くて、なかなかお近づきになれなさそうなのに。

「なるほど!これは愛情の裏返しだな!」って思うんですかねー

 

ストーカー行為を行う人は、エロトマニア(被愛妄想)の要素を持っているといえます、

 

逆境すら逆境とは感じず、猪突猛進です。

このポジティブさが違う方向に向けば、いい結果が出そうなのに。

 

一方、現代型ストーカーは、元恋人や元配偶者に関係の修復を執拗に迫り、暴力や拉致監禁、果ては殺人を起こすことも稀ではなくなっています

 

殺人なんて、ザ・本末転倒ですよ。

一生会えないし、話せなくなるのに。

一体、どうして欲しかったんだよ。

 

また、たまたま見かけた異性に異常な感情を抱き、密かに接近したり匿名の電話や手紙を入れたりする場合もあります。

 

密に接近って、もう殺し屋ですね。

それに、あえて匿名ってのは、いやらしいというか、意気地がないというか。

名前は特定されたくないけど、存在には気付いてほしい感じですね。

 

3.成熟していない精神

 

ストーカーの心理で共通するのは、甘えと攻撃です。

 

他人と適切な関係が築けず、心理的に未熟なまま成長したために、他人を思いやるのが苦手で、相手の拒絶に対しては敏感に過度に反応します。

 

相手を思いやることができればストーカー行為なんてしないですもんね。

結局、常にマイワールドだけで生きている。

 

特に現代型ストーカーは、以前の行為や愛情を一挙に逆転させて、憎悪と攻撃をむき出しにしていく傾向があります。

 

愛情が深ければ深いほど、振れ幅が大きく、負の感情が、マシマシになってしまうと。

 

かつては当事者同士の問題として法的な介入がそれほどありませんでした。

 

しかし、1999年の桶川・女子大生ストーカー殺人事件を機にストーカー規制法が制定されました。

 

この事件は、元交際相手が、被害女性に対して嫌がらせ行為を行い、最終的には、他の人間に被害女性の殺害を依頼し、結果的に、被害女性が殺害されてしまった事件ですね。

この事件では、警察の怠慢も問題視されていました。

 

4.雑感

 

ストーカーってのは、人間の感情が絡んでいることなので、被害者としては、なかなか予防することは難しいですよね。

 

ストーカー規制法という法律ができたのは、前進ですが、こういう被害がでないシステム構築ができればいいですね。

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